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People#01 松原和子さん

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rrr元々は老舗江戸前寿司店だったお店、現在は「ばらちらし」で広く知られる。「とにかく一度来なさいよ。来ないとなんにもかわかんないわよ。」 買い出しのため築地に来ていた神楽坂二葉の女将さんに取材を申し込んだときのひとコマである。
折峰ブログ「People」一回目の取材は 神楽坂二葉 女将 松原和子さんです。

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取材した日は8月の猛暑の中。約束よりも少し早めに到着すると、夜の営業前の準備で外に打水をする着物姿の女将がいた。 ー着物って意外と涼しいものなんですか。 「洋服着たことないからわかんないわよ。私はね、ここ来てからずっと着物なんだもの。」 ー場所を移動してポートレート写真を撮らせていただきたいのですが。 「そんなの恥ずかしくてダメよ。店の前でならいいわよ、特別に(笑)。 私がここら辺じゃいちばん古くなっちゃったからねぇ。だからよそさまのとこなんかで写真なんて恥ずかしいわよ、みんな私のこと知ってるんだから(笑)」

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磨かれた白木のカウンター。

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清潔感のあるお座敷は二部屋。

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このばらちらしは、昭和40年代、呉服店の展示会で着物の方が食べやすいように、という依頼がきっかけで考案されたものだという。高価な着物に醤油が垂れたりしないようはじめからネタに下味を付け、食べやすいように細かく切った。その後幾度もの改良が加えられ今のスタイルに落ち着いた。折は元々、杉でできた折箱を使用していたが、お客様のニーズに合わせて今は杉柄の発泡の折箱(写真のもの)と併用している。 「その時代時代でお客さんのニーズって変化するでしょ?そういうものに合わせていかないと、なかなか商売ってのはむずかしいわね。」

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折箱は小気味良くさっと包装紙につつまれる。東京のおみやげらしさを感じさせる歌舞伎柄の紐。最後にすっと差し込まれた箸とお店のカード。 中身も包装も職人技である。

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ー手書きの文字が多いですが女将さんが書かれるのですか。 「そう、店のものは全部私が書くのよ。メニューからお礼状や熨斗、なんでも手書き。こないだも巻き紙に万葉集を書いたの、遊んでんのよ(笑)」 ー最後に、お店の名物やおみやげを作りあげるにはどうしたらいいんでしょうか。 「そうねえ、そういうものは時間をある程度かけなくちゃいけないわよね、何でもそうよ。」 最後にさらっと出た言葉が、ずしっと重かった。 不思議と落ち着き、居心地のいい店内も良さも、きっと何年も積み上げられて今があるのだろう。 店は店主そのものなのだな、と思った。

(文 石田典敏 / 写真 成田伸也)

informaion

神楽坂  二葉

住所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3-2 Kビル1F

電話:03-3260-8530

営業:11:30〜13:30 / 17:00〜22:00

定休日:日曜・祝日 *現在にぎりはなく、ばらちらしとお料理での営業です。

SM050

多聞杉5.0ちらし折

価格:1,350円(税抜)/10個

サイズ:91×181×H39 素材:蓋・側板-PS、底板-紙

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*お問合せ TEL:03-3541-6135(株式会社 折峰